2016/10/09

トランペットとは
オーケストラや吹奏楽の盛り上げ役。まさに The 管楽器 とも言えるトランペット。
音、見た目ともに「管楽器」という言葉を聞いて思い浮かべるのが「トランペット」という方も多いのではないでしょうか?芯が強く、迫力満点の音は吹奏楽やオーケストラにかぎらず、ジャズやビッグバンド、ポップスやロックなんかでも重宝されています。どんなジャンルの音楽でもメインのメロディを演奏する事が多く、まさに花形といった楽器です。奏者も多く、なんとなく簡単そうという印象を持っている方もいるかもしれませんが、音をだすこと自体が結構難しく、思った通りの音階を出すには相当な練習が必要です!(難しいのはどの楽器も同じですけどね!)
一言でトランペットといっても、コルネットトランペット、ピッコロトランペット、フリューゲルホルン等様々なタイプが存在します。ここでは、トランペットを始めようかと検討している方に向け、最も使用者が多いB♭トランペットについて「どういう楽器なのか」、「どんな音がするのか」、「値段はいくらぐらいするのか」といった、トランペットの基礎の基礎をご紹介します!
トランペットの見た目・音
トランペットの形
あまりいないかと思いますが、トランペットのを見たことが無い方のために、これがトランペットです。
誰でも一度は見たことありますよね!
トランペットのサイズ感
だいたいのサイズ感はこんな感じです→
シルエットで見ると若干小さく見えます。とはいえ実際トランペットは金管楽器の中ではかなり小さい方で、持ち運びもあまり苦にならないというメリットはがあります!
「金管楽器やってみたいなー」と思って楽器店に行くと、ショーケースをの中でトランペットの隣にピカピカでゴテゴテのサックスが置いてあると、一見豪華さで見劣りしてしまうかもしれませんが、実際に手にとってみるとトランペットもしっかりとした存在感があって持っていて嬉しくなりますよ!
トランペットの大きさ・重さ
楽器メーカーは基本的に楽器のサイズ(長さ、高さ等)は公表していないので正確なサイズはわかりづらいのですが、調べてみた所、トランペットの長さ、重さはこの様になっていました。参考様にトランペットに大きさが近い定番の楽器のデータと並べてみました。
楽器種別 | 大きさ(長さ) | 重さ |
---|---|---|
トランペット | 50cm~55cm | 0.9~1.0kg |
フルート(C管) | 65~70cm前後 | 0.4~0.45kg |
B♭クラリネット | 67cm前後 | 0.7~0.8kg |
アルトサックス | 70cm前後 | 2.3~3kg |
フルートはあの細さ、クラリネットは木製という事を考えると、トランペットの軽さは際立っていますね!小さくて取り回しは良いのに音の迫力は最高レベルで、存在感は抜群なので「ちゃちい」なんてことは全くありません!その辺は心配する必要ありません!(笑)
表を見るとトランペットは運びやすくて練習もしやすそうだと思いがちですが、フルートやクラリネットは収納時は分割するため、ケースサイズはトランペットよりもずっとコンパクトになります。
(余談)
私がこれまで出会ってきた「これから管楽器を始めようと思っているけど何の楽器をやるか悩んでいる人」がよく言っていたのが「トランペットはスタンダードっぽ過ぎるし、見た目がサックスのほうがカッコいい」という理由でトランペットを除外してしまっていました(^_^;)。もったいない!確かにサックスはカッコいいですが、トランペットだって一見シンプルですが、洗練された整った形で充分かっこいいです!音も、サックスにはないインパクトの強さがありますし、練習においてもミュートが使えるため、自宅での練習も不可能ではないです!そしてリードが不要なため、ちょっとだけランニングコストが低く抑えられます!
同じ管楽器の”ラッパ”といってもこれだけの違いがあるんだから、見た目だけで判断せず、音、役割など、色々な要素を考慮して決めたいものですね♪
(ちなみにその友人は今はユーフォニアムをやっています(笑))
トランペットの音
話が脱線したので元に戻します!改めて、トランペットの音について見てみましょう。
トランペットはとてもしっかりとした、破裂感が強い目の覚めるようなインパクトのある音がします。オーケストラやブラスバンドはもちろん、管楽器を交えたロックバンドなんかでもやはり一番目立った音を出しているのはトランペットといっていいでしょう!強い芯のある音はメロディの印象を強く印象づけてくれます。
吹き方次第ではそこそこ音も出せますし、ミュートという器具を使えば音を変えたり、小さくする事も出来ます。よく比較されるサックスには基本的にミュートが使えないため、そういう意味ではトランペットはサックスにも負けない表現力やバリエーションがあるとも言えるでしょう!
一応トランペットの音を聞いてみましょう!
トランペットというとイメージしやすいのはファンファーレの様に元気な感じの音かもしれませんが、上手になればこんな風に哀愁漂う表現が出来る様になるんですよー。
トランペットの値段
さて、そんなトランペットですが、だいたいいくらぐらいするのでしょうか。
現在新品購入で手に入るトランペットの価格帯について軽く調べてみたので載せてみます!
最初の一本としてはほとんどの方がYAMAHA製か、それ以下の値段の入門セットだと思いますのでその辺をメインに調査しています。結果がこちら↓
・激安品~エントリーモデルの価格帯:16,000円前後
・エントリーモデルの価格帯:55,000円前後~80,000円前後
・ミドルクラス以上の価格帯:200,000円前後~300,000円前後
・ハイクラスモデルの価格帯:400,000円前後~600,000円前後
16,000円前後の商品はAmazonの他、石橋楽器の入門機ブランドSELVAの物も手に入ります!激安品も評価の高い商品が多く、手を出しやすいのもトランペットの魅力ですね!
トランペットを始めるのに必要なもの
純粋に音をだすだけならトランペットとマウスピースがあれば出来ますが、実際に楽器を持つ時は楽器本体以外にも色々なものが必要になります。とはいえ、管楽器の中ではトランペットはあまり手間やコストがかからない方で、楽器さえ購入してしまえばその後の細かい出費についてはそこまで気を使う必要は無いともいえます。サックスやクラリネットは音を出すためにリードというものが必要になるのですが、これが結構お金や神経を使う上に消耗品なんですよね。トランペット、トロンボーン等の金管楽器にはリードは必要なく、マウスピースだけつければOKなので、よくサックス奏者には羨ましがられます(笑)
その他、最初にトランペットを購入するときに一緒に用意するべきものをまとめてみます。
マウスピース
トランペットの本体につける吹き口の部分です。吹き心地、音に影響するため、非常に大切な部分ですが、楽器購入時に付属されている事がほとんどなので、最初のうちはそれを使っていれば問題ないでしょう。単品で購入する場合4,000円~20,000円ほどといったところでしょうか。
ケース
こちらも楽器購入時に付属されている事がほとんどです。しっかりしたメーカーのケースを単品で購入すると30,000~40,000円ほど。セミハードケースも視野に入れると15,000円ぐらいからでしょうか。
メンテナンス用品
表面を拭いたり、管の内側を掃除したりするためのお手入れ用の道具は、楽器購入時から必ず用意しましょう!基本的なお手入れ用品は楽器購入時に付属している事が多く、付属されていない場合でもお手入れ用品セットとしてまとめて売っているものもあるため、そういったものを買っておいて必要になったら色々買い足していくというのがおすすめです。メンテナンス用品セットは3,000円程度で購入できます。
ミュート
ミュートとはトランペットのベル(音が出る側)にはめ込んで、音を小さくしたり、音を変えたりするための器具です。
管楽器はどれも音がとても大きく、アパートやマンションはもちろん、一軒家で練習するのも近所迷惑になってしまうことがあるため、同時に購入しておけば自宅での練習がしやすくなります。社会人の方でなかなかスタジオや音楽教室に行く時間がとれない方は買っておくことをおすすめします。練習する時間がとれないと長続きしない可能性も出てきてしまいますもんね!
ミュートの中でも音を小さくするのを目的としたものは消音ミュートと呼ばれ、3,000~8,000円ほどで手に入ります。
YAMAHAが出しているサイレントブラスという商品は消音しつつイヤホンで音を聴くこともができます。トランペット用であれば16,000円程しますが、評判は上々です。
ただし、ミュートを使うと吹き心地が大きく変わってしまう場合があるため、たまにはミュートなしで吹ける状況でも練習して、間隔が狂わないようにしましょう!
結局いくらかかるのか
どれも通常は楽器購入時に付属されている事がほとんどなため、特にトランペット本体以外にお金がかかることはなさそうです。譜面台や教則本が必要であれば気に入ったものを購入しておきましょう!譜面台は安いものであれば1,000円で購入できます。教則本はしっかりと立ち読みをして自分に合いそうなものを選びましょう!2,000円あれば充分でしょう。
という訳でトランペットに挑戦するにあたって、楽器本体以外に必要になるものはほとんどありません。気軽に始められるのも魅力ですね!
おわりに
いかがだったでしょうか?
管楽器の中での定番中の定番、音も鮮やかでよく目立ち、ミュートが使えて練習もしやすく、ランニングコストも低めという事で、管楽器初挑戦の方にはとてもおすすめ出来る楽器です!楽器店に行けばかならず数本は置いてあるので、是非一度楽器店に脚を運んで実物を見てみてくださいね!
閲覧者様の楽器ライフが素敵なものになりますように!